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<ハト>水路で大量死 首に強い力をかけられ、人間の仕業か(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000010-maiall-soci
発見された鳩達の状態から果てしない闇のなかにある誰かの精神について思わされたあとの末文「鳥インフルエンザの可能性はないという。」に、どうにもいかんとも反応しにくい漫才のオチを見せられたような情けない気分。これ、やっぱり時節だけにどうしても書かなきゃいけなかったんだろうか。
この翌日には同じところで123羽死んでいたそうだ。(同ソースより)
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ブライアン・デ・パルマの「ブラック・ダリア」を観た。出演はジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク。英語字幕で、エルロイの原作を読んでいるのでわかるかと思ったら全然解らなかった。原作を完全に忘れていて総ての展開がまったく新しく、映画で何か変えてあるのかすらもわからず。でも雰囲気、場面転換、最後のたたみかけのおかげで観た後の感想は「これは面白かった!」。で、どんな話なんだとネット検索したところヤフームービーの評判は良くないのね。これは筋をもっとちゃんと確認してもう一度観なければと思った。
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RCサクセションの CDを買おうと、一番大きなHMVにタクシー乗って行ったのに一枚も置いていなかった。キレてそこらへんにあった洋楽を3枚購入。COLDPLAY「Viva La Vida」、ドアーズのベスト、ダミアン・ライスの「O」。最後のはなんとなく名前に聞き覚えがあるというだけで、ロックかジャズかもわからず完全にジャケ買い。帰って一番に聴いてみたらすごくしっくり来て、ホクホクの気分になった。食指の動かないジャンルのフォークソングだったが、ベタベタしてない感じ、どこか引っ込んだ感じ、空気感にかなり同調できるものがあった。RCサクセションは結局iTunesで買った。
CD買った時点ではまだせっかく出ばってきた元を取れていない気分だったので、これまた当地最大の書店へ。思いがけなく、読みたいなー日本帰ったら探そうなーと思っていた本を見つけてしまい、単行本は買うまいという禁を破って購入してしまう。日本で買う2倍の金が出て行ってしまったけれどホクホク。
- 作者: 中野京子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2007/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長いは袖の かなかいじゃ
尺八、琴、三味線、太鼓のコンサートに行った。観客の大半はローカルで、お囃子のかけ声「いよーーっ」に異様に受けていた。演者は総勢9人。日本ならではの独特なリズムと間合いにそれぞれの拍で切り込んで行く様は真剣での果たし合いのようで、ときに聴いているこちらの身じろぎすらためらわれるような緊迫感があった。一点残念だったのは、演者のひとりが歌も担当したこと。あきらかにその部分だけ他の演奏とのレベル差があり、ついでのように本職以外のことをやるくらいなら誰も歌わないほうがましだと思った。もったいない…。そういう話にならなかったのかな?トップクラスの演者が揃っているんだろうに。こっちの人には歌声付きのほうが入りやすかろう、というのがあったのかもしれないが、その解決法がこれではここが日本じゃないと思って舐めたと思われても仕方がない気がする。
Too sad song
日本の歌手の話になって、ローカルの一人が森山直太朗について力説しだした。素晴らしい声を持ち、なかでも「さくら」は名曲で、TVショーでこの曲を聴いて涙する女子高生を見たという。そういえば私のiPodに「夏の終わり」が入っていたので、興味を示した別のローカルにその場で聴かせてみた。聴き始めて十数秒もたたないうちから「…悲しい、言葉の意味はわからないけど胸が痛い」。聴き終わっての一声は「この人いくつ?」。この曲作ったときはまだ20代そこそこじゃなかったかなと言うと、信じられないという顔をして、その若さで何がそんなに悲しいんだ、と。うーんなんでだろうね…。悲しすぎて私には無理!という感じの拒絶反応まで示されてしまった。歌詞の内容なくしてここまでの哀感を伝えてしまう森山直太朗、さすが。
♪夏の終わりにはただあなたに逢いたくなるの いつかと同じ風吹き抜けるから
三線の響きとともにどちらかというと訥々と流れる演奏に乗る、直太朗の細く伸びる歌声。日本人にとっては歌詞の意味が加わる分、たまったもんじゃないよね。私は森山の歌で一番これが好きだ。意味無しで聴いたらどれくらい伝わるもんなのか、体験してみたかったかも。