Too sad song
日本の歌手の話になって、ローカルの一人が森山直太朗について力説しだした。素晴らしい声を持ち、なかでも「さくら」は名曲で、TVショーでこの曲を聴いて涙する女子高生を見たという。そういえば私のiPodに「夏の終わり」が入っていたので、興味を示した別のローカルにその場で聴かせてみた。聴き始めて十数秒もたたないうちから「…悲しい、言葉の意味はわからないけど胸が痛い」。聴き終わっての一声は「この人いくつ?」。この曲作ったときはまだ20代そこそこじゃなかったかなと言うと、信じられないという顔をして、その若さで何がそんなに悲しいんだ、と。うーんなんでだろうね…。悲しすぎて私には無理!という感じの拒絶反応まで示されてしまった。歌詞の内容なくしてここまでの哀感を伝えてしまう森山直太朗、さすが。
♪夏の終わりにはただあなたに逢いたくなるの いつかと同じ風吹き抜けるから
三線の響きとともにどちらかというと訥々と流れる演奏に乗る、直太朗の細く伸びる歌声。日本人にとっては歌詞の意味が加わる分、たまったもんじゃないよね。私は森山の歌で一番これが好きだ。意味無しで聴いたらどれくらい伝わるもんなのか、体験してみたかったかも。